先日、とある銀行のカードローンに申し込みました。その際、最初に電話で仮審査をしてもらったのですが、30分くらいで「融資可能」という回答をもらうことができたのでホッとしました。そして、「カードローンの申し込み手順通り、申し込み書類や本人確認書類等を銀行に郵送して下さい、後日カードが届きますので…」という電話口のオペレーターの説明に沿って行動し、あとはカードが手元に届くのを待つだけ、という状態になりました。

作業が終わった後に、改めてそのカードローンの手続きの順序をインターネットで見直したところ、よくよく見ると、書類郵送後は、銀行で「本審査」をしてから、カードローン用のカードを発行して自宅に郵送します、という内容でした。本審査というくらいですから、多分、再度きちんと審査をするという意味ですよね。当然、審査ですから落ちてしまう事もあるかと思うのですが、仮審査では融資可能という回答があった私でも、本審査に落ちてしまう可能性はあるのでしょうか？

仮審査には通っても、本審査で落ちてしまうという事があります

事前に電話等で仮審査を受ける事ができるように、カードローンの審査には仮審査と本審査の二段階の審査があり、そのどちらも通過する事でカードローンを利用できるようになります。ですから、結論から言うと、仮審査に通っても本審査で落とされてしまう、という事が十分ありえます。

具体的に、仮審査と本審査は内容にどのような違いがあるのでしょうか。

まず仮審査は、カードローンを提供している銀行や消費者金融などの金融機関が、申し込みをした人の本人申告内容に基づいて審査するものです。申し込みをした人の本人申告による年齢や収入、職業や勤続年数といった基本的な情報から審査します。審査自体は機械的なのでスピーディーです。

そもそも申し込みできる年齢ではなかったり、あまりにも収入が少ないといった、基本的な情報に明らかに問題があると、この仮審査の時点で審査に通過する事ができません。それらの情報に特に問題なければ、仮審査で落ちる事は殆どないので、本審査に移行します。（こちらもご参考に→仮審査中に他社で借り入れできる？）

本審査では、カードローンの保証会社が個人信用情報に基づいて審査をします。本審査は、申し込み内容を細かく人の手で審査するので時間が多少かかります。例えば、本人申告の申し込み書類の内容と本人確認書類が一致するか、申し込み内容に不備や虚偽がないかといった事を、在籍確認等をして確認します。

又、個人情報信用機関からの信用情報を照会して、過去の借入状況や返済状況、現在利用しているキャッシングがないか、といった項目も確認していきます。最終的に、この本審査で融資可能かどうかと、融資可能であるなら利用限度額や金利等の条件を確定します。

つまり、あくまで仮審査は本人申告の情報から融資可能かどうかを大雑把に判断しているだけなので、本審査で細かく調べて、問題が見つかれば審査に落ちてしまう事もあるのです。滅多な事ではありませんが、仮審査で虚偽の申告内容を出していれば、本審査で落とされてしまうという事は想像に難くないでしょう。

基本的には、虚偽の内容がない状態で仮審査に通ったのであれば、信用情報に問題がなければ本審査にも通るものと考えられます。しかし、携帯電話代の支払い等、意外な所で、本人が知らないうちに自身の信用情報がマイナスになっている事もあります。仮審査に通ったからといって、絶対に本審査に通る、という訳ではないのです。

【参考ページはこちら】
カードローン仮審査と本審査の違いとは