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「銀行カードローンは審査がゆるい」と聞きましたが本当ですか?

先日テレビか何かで、銀行のカードローンは消費者金融より審査がゆるいと耳にしましたが本当ですか?私は今まで、銀行で借りる方が大変で、消費者金融の方が借りやすいものだと思っていたので驚いています。

銀行カードローンの審査は厳しいけれど、いくつかの例外あり

一般的には消費者金融より銀行の方が審査は厳しいです。質問者さんの認識は間違っていません。でも、見方によっては銀行の方が審査がゆるい、借りやすいという面もあります。初めに、銀行と消費者金融の違いを確認しましょう。この2つ、お金を貸すのは同じでも、元になる法律が違っています。銀行は銀行法、消費者金融は貸金業法に基づいて営業をしています。

一昔前、消費者金融がサラ金と呼ばれている時代がありました。その頃は、サラ金は一度借りると借金がどんどん増えてしまって返せなくなり、朝晩かまわず取り立ての人が来るイメージでした。今は貸金業法で様々な規制をされているので、そんなイメージは払しょくされていると思います。
(⇒りそなのカードローンとサラ金どっちがいい?

貸金業法の中身をいくつか紹介します。先ほど出てきた「借金がどんどん増える」原因の1つが、高すぎる利息でした。今は1年あたりの利息の上限は20%と決められています。例えば10万円を貸して1年後に返してもらうなら、利息は最高で2万円ということです。もう1つ、「朝晩かまわず取り立て」も規制されていて、夜間の訪問や頻繁すぎる連絡は行われなくなっています。

また、貸金業法には総量規制という決まりもあります。これは、お金を借り過ぎてしまって返せなくなることを防ぐのが目的です。具体的には、年収の3分の1までしか融資ができない、専業主婦(主夫)が借りるには配偶者の同意が必要、50万円を超える融資や融資枠を与えるには収入の証明書が必要などがあります。

この総量規制は自社で貸す分だけでなく、他社で借りた分も含まれます。そのために貸金業者は、申し込み、貸付、返済、延滞等の個人信用情報を記録して共有しています。

質問にあった、「銀行は審査がゆるい」という件ですが、この総量規制と関係があります。例えば、専業主婦(主夫)の方は、銀行であれば配偶者の同意ではなく、年収の申告だけで大丈夫な所があります。年収の3分の1を超える借り入れをしたい時、銀行には総量規制は適用されません。

ただ、現実問題として、銀行で消費者金融の何倍もの借り入れが出来るわけではありません。例外として、消費者金融が無担保なのに対し、銀行は土地等の担保により高額な借り入れが可能なケースもあります。

金利の面でも、消費者金融より銀行の方が低めに抑えてあり、借りやすいといえます。また、消費者金融が使い道自由なフリーローンなのに対し、銀行には住宅ローン、教育ローンなど目的別ローンがあり、フリーローンより貸付限度額や金利が優遇されることもあります。借りる側の事情によっては、銀行の方が審査に通りやすい、借りやすいケースも有るということです。

銀行以外で審査ゆるいカードローンはどこ?

審査ゆるいカードローンといえば銀行だというイメージを持つ人もいるかもしれません。実際はどうなっているのでしょうか?結論からいえば、銀行カードローンは審査がゆるいとはいえません。むしろ、その他のカードローンに比べれば審査が厳しいといえるでしょう。

その他のカードローンとは、消費者金融系と信販系です。消費者金融系は総量規制の対象を受ける会社で、借入は年収の3分の1までしか行えませんが、その分審査が緩くなる傾向にあります。信販系は会社ごとに柔軟性があるのが特徴ですが、銀行系よりはやはり審査が緩いといえます。

銀行系についていえば、総量規制の対象とされないため融資額に制限はありません。加えて金利が比較的に安いことも特徴となっています。

しかしその分、審査基準と時間は厳しくなる傾向にあります。したがって銀行系が審査がゆるいのはイメージだけに過ぎません。

さて、審査が厳しくても緩くても、定められた基準を満たせなければカードローンの利用は認められません。審査でチェックされるポイントは、申込者の返済能力です。

返済能力の有無は、さまざまな申込者の属性をチェックすることで行われます。一つは、現在の収入状況です。これは額の大きさが問われますが、収入証明の書類がチェックされたり、職場への在籍確認の連絡も行われます。収入を証明するための書類としては、給与明細や源泉徴収票もあります。

また、他社からの借入状況もチェックされます。これは現在の借入額と過去の借入状況が調査されます。借入額が多い場合は、審査を不利にすることになります。

さらに、過去の金融事故情報も調査されることになります。金融事故には、自己破産、債務整理、返済延滞などがありますが、こうした情報が個人信用情報機関を通じてチェックされます。

なお、カードの審査には仮審査と本審査があります。2段階の審査を通過しなければ利用は認められません。仮審査に通過しても本審査に落ちる場合もあります。

【参考ページはこちら】
カードローンの仮審査と本審査の違いって何?

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