複数のカードローンがあります。最近、ローンをまとめて一本化できるというCMを見かけます。月々の返済が大変なので検討したいと思っていますが、ローンをまとめるとはどういうことですか?一本化した方が得なのでしょうか?費用はかからないのでしょうか?あと、気をつけることがあれば教えて下さい。
「ローンの一本化」「おまとめローン」とは、新しい借り入れをして、今までのローンを一括返済してしまい、新しい借り入れの分を返していくという方法です。金利が下がる場合が多く、月々の返済額が少なくできることが魅力です。また、月に何回もあった返済が1回になる点も好評です。
いい事ばかりのようですが、一本化に関して気をつけたいことをあげていきます。新しい借り入れをするには審査に通ることが必要です。ローンの数があまりに多いと審査に通らない危険があります。その場合、まずは完済できるものを返してしまって、数をしぼってから申し込むといいでしょう。
また、先ほど「金利が下がる場合が多い」と書きましたが、下がらない場合もあります。今までのローンが比較的低金利だった場合、かえって高くなってしまうケースがあります。新規の申し込みには高めの金利を設定する場合が多いので、今まで借りていたローンの金利と大差ない場合もあります。
「自分は今まですごく高い金利を払ってきたから、きっと下がるはず・・」という人も要注意です。古い借り入れでグレーゾーンの金利を払っていた場合、その分を取り戻せる可能性があります。一本化してしまうとその分を取り戻すのが複雑になるので、先に返還請求をしましょう。
もう1つ、「月々の返済額が少なくできる」と書きました。これも注意が必要です。月々の返済額を抑えると返済期間が長くなります。長い期間借りるとその分金利がかかり、返済総額が多くなってしまう場合があります。月々の返済を減らしたいのか、返済の総額を減らしたいのか優先順位をつけましょう。
その他の注意点もあげておきます。ローンの一本化をすると、追加で借り入れができない場合が多いです。また、一本化した会社以外で追加借り入れをすると、一本化した分の一括返済を求められる場合があります。気をつけて下さい。
また、一本化にあたり公正証書を求められることがあります。これは何か問題があった時(この場合は返済が滞った時)裁判を通さないで強制執行ができるものです。公正証書は契約書よりずっと重い意味があるものだと覚えておいてください。
また、おまとめローンや一本化に関する詐欺事件もあります。うまい話をしておいて高金利の貸付をする、一旦必要だからと現金を要求される等の被害があります。十分気をつけて下さい。
では、実際に一本化をするにはどうしたらいいのでしょうか。1つ目は、今借りている所で付き合いの長いローン会社に相談する方法です。きちんと返済してきた信用を評価してもらえる場合があります。2つ目に市町村の無料相談を利用する方法があります。
3つ目として本格的に取り組む時は、法律事務所、弁護士、行政書士等の専門家に相談する方法があります。この場合、相談は無料で、解決後に報酬を支払うケースが多いです。また、そんなに本格的でなくても、概算を知りたいという場合、銀行などのホームページでローン一本化のシミュレーションが出来る所があります。
ローンの一本化は便利な物ですが、借り入れの状態はそれぞれ違うので、一概に「これだけお得です」とは言えません。個々の事情に合わせて使っていってください。
その都度必要あってのことでしょうが、複数の金融機関から借り入れをしている人がいます。返済を長く惰性で続けていると、どこからいくら借りたか、どの借り入れがどんな金利だったか、毎月どこにどれだけ返済しているのか、わからなくなってくることがあります。よく聞くおまとめローンというものにしたほうが有利になる可能性があっても、仕事が忙しかったりなどの理由で、きちんと調べる余裕もないまま返済を続けている人もいることでしょう。
実は、それはとてももったいない話です。カードローン一本化は得?などと話題に上ることもありますが、得になることがかなり多くあります。何より、返済状況が明確になるので、それだけでも気持ちが軽くなります。忙しい人などは、ちょっと頑張って時間を作って、ネットなどで調べてみると良いでしょう。
要するに、現在払っている金利の平均よりも低くなるならば良いのです。ということは、まず各金融機関の金利を調べてみることです。金利は、最低金利から最高金利まで設定されています。その幅は、かなり広いものとなっていて、実際にあなたが申し込んだときに、どれほどの金利を提示されるかはわかりません。
ただし、もしあながた安定した収入を確保しているサラリーマンなどであれば、消費者金融系よりは銀行系のカードローンに申し込むほうが、金利は低めに提示されるでしょう。
現在返済しているローンは、その設定時のあなたの収入状況を前提に金利が決まっています。もし、そのころよりも収入面ではより安定しているならば、またそれを証明できるのであれば、返済総額は相当低くなる可能性があります。時間がたてばたつほど支払い総額も増えていくので、なるべく早急に申し込んだほうがよいでしょう。
試しに大手都市銀行の窓口に相談してみてはいかがでしょうか。あなたの嘘偽りない収入状況、借入状況を説明し、まずは借り入れできるかどうかを確認します。そのうえで、借入できる可能性が高いとなったら、想定される金利を計算してもらいます。それが現在の平均よりも低く済むようならば、すぐにでも申し込んだほうがよいでしょう。嘘偽りのない情報を必ず伝えてくださいね。
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