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カードローンの利息は、必要経費として計上できるでしょうか?

小さな飲食店を経営しています。今度、備品を購入するのですが、現金に余裕がないのでカードローンを考えています。ローンをすると利息がかかりますよね?その利息は必要経費として計上できますか?あと、備品の購入にクレジットカードを利用したらどうなりますか?また、それぞれの場合の記帳の仕方も教えて下さい。

カードローンの利息は必要経費に計上できます

お店を経営されているのですね。設備投資が続く時期は、資金繰りも大変かと思います。公的な資金や銀行を利用する方法もありますが、カードローンは手軽さが魅力です。フリーローンでビジネスに使えるものもありますが、最近ではビジネスローン・事業用ローンと銘打った商品を用意している所もあります。実質年率は4~15%、貸付限度額は300~500万円程度の所が多いです。

ちなみに、この貸付限度額は無担保の場合で、土地などの担保があると更に高額の融資を受けられるケースもあります。手続きには、本人確認書類の他に、確定申告書、青色申告決算書(収支内訳書)等、事業の状態を確認できる書類が必要になります。

ご質問にあった、ローンの利息は経費として計上できるか?という件ですが、大丈夫、計上できます。仮に、カードローンで現金を借りて、備品を買ったとします。お金を借りただけでは経費にはならず、借りたお金で事業用の物を購入するとその代金は経費になります。返済した時は、最初に借りた分は経費にはならず、利息だけが経費と認められます。
(⇒カードローンの利息に関するおすすめ情報

上記の場合の複式簿記での記帳方法の例です。ここでは、カードローンの借入額と備品代はそれぞれ10万円、利息を千円とします。お金を借りた時は、【借方】現金10万円【貸方】借入金10万円です。備品を買った時は、【借方】備品10万円【貸方】現金10万円となります。この備品10万円は経費になります。

その後、カードローンを現金で返済した時は、「借入金+利息」を払っているので【借方】借入金10万円、支払利息千円【貸方】現金10万千円となります。支払利息の千円は経費になります。

次に、クレジットカードを利用するケースです。事業用のクレジットカードは個人事業主の方が作れるものがありますが、大半のカードは年会費がかかります。その中で年会費の安いものをみつけて用意しておくのも1つの方法です。クレジットカードのショッピングは1回払いでは手数料がかかりません。また、キャッシング枠が設定されているもの、ポイントが貯まるもの等があり、それも魅力になっています。

クレジットカードで備品を購入した場合、購入時は【借方】備品10万円【貸方】未払金10万円、口座引き落とし日は【借方】未払金10万円【貸方】普通預金10万円になります。年会費を支払った時は【借方】支払手数料○円【貸方】普通預金○円とするケースが多いです。

個人事業主の方のカードローンとクレジットカード使用について、簡単にまとめてみました。上手に使ってお店の活性化に結び付けていってください。なお、仕訳は一例なので、自分のお店の勘定科目に合わせて下さい。

カードローン利息やその他は必要経費に出来るかご存じですか?

カードローンで現金を借り入れた場合、返済時には元本返済分と利息分のお金を支払う事になります。カードローン利息は必要経費になります。よって計上しても問題ありません。ただし、元本返済分が認められるかは用途によります。

カードローンとキャッシングは厳密には違う事を覚えておきましょう。ローンは資産の獲得と見なされ、キャッシングはクレジットです。利用方法が似ていますが、細かくみると違いがあります。

カードローンで借り入れた現金は、そのままの状態では必要経費となりません。カードローンで現金を借り入れて、そのお金を、なにか事業を行うために使った場合、使った金額分のみ必要経費として認められます。

このようなシステムでないと、何でもカードローンを使う事で節税が可能となってしまい、抜け道となってしまうと考えると、意味合いがわかりやすいのではないでしょうか。

自動車ローンを必要経費とする場合、ここでのローンは資産を獲得する意味合いが強いため、こちらもカードローン利息のみ経費として計上できます。しかし、車を事業用とすると話が変わってきます。

車があって、購入が6年未満であれば減価償却する事で経費として計上できます。車ですから維持費や燃料代、車検代、保険などの費用も必要となりますが、こちらも事業用とすれば経費として計上できます。車の減価償却は6年ですので、比例して分割し計上する必要があります。

やや面倒で難しい話になりましたが原則、カードローンでは利息の支払い分のみが計上可能と覚えておいてください。カードローンで引き出した現金の状態のみを計上する事はできず、現金の用途によって、可能不可能が決まると理解するとわかりやすいはずです。

カードローンを必要経費に組み込む場合、少々ややこしい計算が必要ですので、間違いのないよう気をつけましょう。節税に励むのは問題ありませんが、やり過ぎると、後はどうなるかご存知のはずです。気をつけて、経費として計上してください。

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