20代会社員女性です。お給料が少ないので、この前、急に友達と会うことになったときにちょっと困りました。なのでカードローンを一枚申し込もうと思ってます。そこで質問なのですが、クレジットカードのショッピング枠で使っている分というのは、審査に影響するのでしょうか? リボ払いで買った分がけっこうあるので、どうなんだろうと心配です。会社はお給料が少なくてボーナスが多いとこなので、返済は多分大丈夫です。

ショッピング枠は関係ありません

結論からいうと、ショッピング枠とカードローンは、基本的に関係ありません。気になさっているのは、ショッピング枠が総量規制の対象かどうか、という点ですよね? 消費者金融や信販会社のカードローンを利用する場合、総量規制によって、年収の3分の1を超える借入ができません。

でも、お手持ちのカードの利用可能額を見てほしいのですが、ショッピング枠の方は年収の3分の1を超えていませんか? これはつまり、ショッピング枠は総量規制にはあてはまらない、ということです。

同じクレジットカードでも、キャッシング枠が付いていれば、こちらは総量規制の対象になります。なのでカードローンを申し込む際に、既存借入として申請する必要があります。対して、ショッピング枠の方は申請する必要がありません。なぜかというと、それぞれを管轄する法律が違うからです。キャッシング枠の方は、貸金業法です。ショッピング枠の方は、割賦販売法です。総量規制は貸金業法によるものなので、ショッピング枠は管轄外なのです。

ショッピング枠の利用可能額は、けっこうな高額ではないでしょうか? でもこれも、規制がないわけではありません。貸金業法が改正されて総量規制ができた後に、割賦販売法も改正になって上限額に規制がかかるようになりました。つまり、今のあなたのショッピング枠は既に調整がされています。そのため、貸金業法で二重に規制されることはないのです。

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カードローン審査の借入総額においてショッピング枠は関係ない

日常生活を送る上で生じたお金の不足を補う上で、カードローンはとても便利な存在です。個人専用カードを発行して持ち歩くことで、街中でどうしても手に入れたい一品に出逢った時、財布の中身は乏しくとも近くの提携ATMへと駆けつけることでそこから迅速に融資金を引き出すことが出来るのです。また最近ではこうしたコンビニ内にあるATMと対応したカードローンも数多く、この借り入れ方法の利便性は益々拡充の一途を辿っています。

こうしたカードローンを活用するには然るべき審査を受けなければなりません。審査では金融機関側の担当者が氏名、職業、勤務先、年収などの各項目をじっくりとチェックして、借り入れ額に相応しい経済力を持っているかどうかを診断します。さらにこの審査時において重要となってくるのが総量規制の問題です。これは貸金法に基づくお金の借入額の限度を指し示したもので、利用者が年収の3分の1以上を借り入れることは許されていません。

これは何も一社からの借り入れに留まらず、現在利用しているあらゆる借り入れの合計額を意味しています。こうした借り入れ状況に関しては金融会社側が信用機関に照会さえすればすぐに判明するので、審査時にどれだけごまかそうとしても一向に意味がないと言えるでしょう。つまり、すでに年収の3分の1以上の借り入れを行っている場合にはそれを上回る借り入れは許可されないのです。

ただしこれには裏技も存在します。たとえば銀行のカードローンは貸金法とは違う銀行法に基づいており、この総量規制の原則は適応されません。さらにクレジットカードのショッピング枠は関係ないので、すでにカードローンが上限に達している場合に何らかの支払いに迫られた時には、このクレジットカードのショッピング枠にて支払いを行いさえすれば、難なく支払いが可能となるというわけなのです。

また、消費者金融における自動車ローンや住宅ローン、不動産担保ローンといったものもすべて総量規制には関係ないので、収入の3分の1を超えても問題はありません。