一年ほど前から消費者金融で借りています。限度額は20万円です。もう少し借りたい事情ができて増額を申し込んだのですが、ダメでした。なのでクレジットカードのキャッシング枠を使おうかと思い、クレジットカードに申し込んだのですが、やはりダメでした。ひょっとして、消費者金融で借りたからブラックになっているのでしょうか? 来年くらいには車を買い替えないといけません。そのローンも組めないのではと心配になっています。

金融事故を起こさない限り、ブラックにはならない

消費者金融で借りたからブラック、なんてことはありませんよ。そもそもブラックとは何かを理解されていますか? ブラックというのは、過去に金融事故を起こしたために審査に通らなくなった状態を指します。事故というのは、返済を滞らせたり、自力で払うのが困難になって連帯保証人に払ってもらったり、弁護士さんのお世話になったり、といったことです。そういったことがないなら、「借りただけで」ブラックになるとは思えません。
(⇒カードローンブラックについてもっと詳しく

この金融事故は、カードローンで借りた分だけの話ではありません。クレジットカードをお持ちならその支払いも対象ですし、携帯電話の機種代を分割で払っていればそれも対象です。つまり何らかの支払いを期日までにできなかった経験があると、ブラックになっている可能性があります。

消費者金融やクレジットカード会社は、金融履歴が登録された「信用情報」を共有しています。そのためどこかで滞納すると、別の会社でもそれがネックになる、ということがあります。

事故を起こされた覚えがないなら、たまたま審査に落ちただけでしょう。消費者金融でもクレジットカード会社でも、審査が厳しいところと易しいところとあります。申し込んだ先があなたの属性と合わなかったのかもしれません。いずれにせよ、2件に落ちたくらいでは判断しようがありません。ブラックかどうか、どうしても気になるなら、信用情報機関にご自身の情報開示を依頼して確認なさってください。手数料は1000円ほどです。

車のローンですが、銀行で借りるおつもりでしょうか? 銀行は審査が厳しいですから、カードローンのある状態で申し込むのはあまり良いとは思えません。できればそれまでに返済を終わらせておくか、無理なら信販会社の車ローンに申し込まれた方がいいかと思います。「カードローンがあると車ローンが組めない」わけではありませんが、合計の支払い額が収入と比較して高いと、返済を不安がられて審査に通りづらくなります。

【参考ページはこちら】
申込みブラックでもカードローン作れる?

消費者金融のカードローンでブラックになるデメリットとは

消費者金融のカードローンの返済が遅れてしまうとブラックになるということは、すでに多くの人が知っているようです。ですから、そうならないように気をつけなければなります。また、一度ブラックになってしまうといろいろなデメリットがあるために、絶対に避けるべきでしょう。それを避けるために利用するのを躊躇してしまう人もいるでしょう。では、実際にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
(⇒カードローンのメリット・デメリットって?

ブラックになると、新たにローンを組むことはできなくなります。カードローンだけではなくて、全てのローンを組めなくなります。例えば、車を買おうと思ってオートローンを組もうと思っても組むことができなくなります。住宅ローンを組むこともできなくなるでしょう。新たにクレジットカードを持とうと思っても審査の段階で落ちることになりますから、借りることはできなくなります。

消費者金融だけの問題にはとどまらないのが現状で、他の金融機関からも借りることができなくなります。銀行からも借りることができなくなりますから注意が必要です。ですから、その後は新たにどこからも借りることができなくなると考えておいたほうが良いです。

なぜこのようになるのかと言いますと、信用情報を扱う会社があるからです。金融機関は、返済ができなくなるような人にはお金を貸そうとは思いません。これは当たり前のことでしょう。しかし、全ての人の情報を管理するのは難しいですから、それを専門的に扱う会社を通じて情報を共有しているのです。

ですから、情報が残っている限りは新たにローンを組むことはできないと考えておくべきです。では、どうすれば情報を消すことができるのでしょうか。これは、時間が解決する以外に方法はありません。ブラックになると、その情報は一定期間保存されますが、その後は消去されるのです。最大では10年間保存されることになっていますから、10年以上経てば新たに借りることができるようになるでしょう。