22歳の大学生で、国家公務員(一般行政事務)を志望しています。21歳のときに10万円のカードローンを作ったのですが、このローンを利用していると公務員試験に悪い影響が出るでしょうか。

一浪して大学に入ったため、就職は何としてもストレートでと考えています。もし良くない影響があるなら解約しようとも思うのですが、急な出費にも備えておきたい気持ちもあるので、質問させていただきました。

個人信用情報は公務員試験などには利用できません

確かに公務員試験ともなると、身辺調査でカードローンの利用状況などもチェックされているのではないかと気になりますよね。しかし、人事院や採用予定の官公庁が本人の許諾のない金融機関への個人の取引をすることはできませんし、信用情報を閲覧することもできません。

「信用情報」というのは、業界ごとに加盟している登録機関が蓄積・保管している個人のお金の借り入れや分割払いなどのことを言い、それは加盟している企業が貸付をする為の審査にのみ利用できる情報として限定されているものです。その様な「利用目的が明確な情報」を、たとえ国の機関であっても簡単に照会して採用の是非に使用することは許されるものではありません。

破産など、「官報」に掲載される様な場合は別として、法に基づいた正しい契約で計画的に利用している分には、カードローン自体は何の問題もありませんから、安心しても大丈夫です。

【参考ページはこちら】
職業別おすすめカードローン情報

カードローンの審査に強い力を持つ、公務員というステータス

カードローンの審査において重要視されるのは安定と信頼です。貸し手側の金融機関は融資した資金が返済されないことを一番恐れます。そのためカードローンの審査においては勤続先や勤続年数、年収など、利用者の信頼度が推し量れるものを審査の重要な要件として定めているのです。(こちらもご参考に→カードローンの審査条件をチェック!

なかでも勤務先は安定した収入を得ていることの証明として非常に重視されます。浮き沈みのある自営業者よりも会社員のほうが融資を受けやすいのはこのためです。さらに一般的な会社員よりも公務員のほうが職業属性としては上位にランクされます。これは会社員のように倒産リスクがないうえ、法律により身分が保障されているため、よほどのことが無い限り失業する恐れが無いことが理由です。

このように貸し手側の金融機関としては、公務員は優良顧客となる可能性を多分に秘めている存在です。したがってこのような立場にある人がカードローンの審査を申し込んだ場合には、金融機関の審査のうえで他の職業についている人達より有利になります。多くの金融機関は営利団体であるため、利益を出すためにも優良顧客への貸し出しを増加させたいと願うのは当たり前のことだといえます。

借り手側としてもこのメリットを活かさない手はありません。安定した収入のある公務員といえども、どうしても資金のめどが立たないことだって十分起こりえます。このような事態に陥っても、公務員であれば比較的簡単にカードローンを利用することができます。しかもその安定した立場により、審査の厳しい銀行のローンも利用できる可能性がありますので、それを利用すれば消費者金融よりも低い金利で融資を受けることが可能です。
(⇒銀行カードローンにもデメリットはある?

これまで述べたように、公務員という立場に就いていれば、それだけで安定と信頼というステータスを手に入れることができます。このステータスは一般の会社員ではなかなか手に入らないものです。これを賢く利用すれば、カードローンを活用して人生をもう少し豊かなものに変えることができる可能性があります。